一番難しかった過去問は何か

★平成17年の二次筆記問題の話をだしてます ネタバレ・・・だと思います★

私が一番難しいと思ったのは、平成17年の組織事例。ITベンチャーの話だ。これを最初に解いたときは、ぞっとした覚えがある。この事例問題では中小企業診断士がすでに関わっており、社長が改革を行なっている、その結果、社内のモラールが低下している、という設定になっている。こういう設定のもとで、関わった診断士ではない人間が診断士として意見を言うっていうのはどういうことなのか。(自分自身が事例企業を担当した診断士で、結果をモニタリングしながら状況の改善を行なっている最中、という可能性も高いが、この問題を解いたときはそうは思わず、自分は後任の立場だと思い込んでしまっていた)

この設問では、自分よりもはるかに上の地位、上のレベルの診断士の仕事に対してモノ申せ、と言われているんだろうか?モラールが低下しているわけだから、企業のことを考えると何も言わないわけにもいかない。かといって、何か言った場合、前任者の立場はどうなるんだ。よっぽどの根拠がなくては、何も言えないし、かりに根拠があったとしても、どう表現したらいいものか。

落ち着いて考えてみると平成17年の組織事例では、診断士の言ったことを社長が誤解した恐れがある。また、診断士は各制度への加入を支援しただけで管理体制強化には関わっていない可能性もある。で、社長と診断士のコミュニケーション不足があった、という前提をもとに、書いてみた。とき終わってどっと疲れた。過去問やってこんなに疲れたのははじめてだった。

さて、実務では、前任の診断士がいる、ということのほうが多いように思う。前任はたいていは、自分よりはるかに上の地位で、上のレベルだ。その仕事内容に修正を加えなければならないとすると、どういうケースか。

一つには、前任者の担当した時期と、今とでは状況が違う、という場合
もう一つは、支援の目的が違う、という場合だ。
さらに、前任者と社長との間にコミュニケーション不足があった、という場合。

まだ、あると思う。他にもあったら教えてください。。。

いずれにしても、診断士として仕事をするなら、平成17年の組織事例は、真面目に解くに越したことはない。

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