経営と表現

経営と表現というのは、一見何の関係もないようでいて、密接に関係している。

経営には誤解がつきもので、それは表現によりある程度解決できる。また、経営のさまざまな場面で、その場面にあったいろいろな表現方法を使うことで、業務を効率よく進めることができる。さらに、表現の必要性から決まる方策もある。一例として、「○○賞受賞」という言葉を入れるために、賞に応募するとか。

今回のご支援は、今のところ、まさにそういった仕事だ。願ったりかなったりなんだけど、私の方法論がまだできあがってないので難しい。

(今お手伝いしている企業をA社とします。イニシャルは社名とは関係ありません。)
まず、顧客とのコミュニケーションの問題。今までのA社の取引先は、A社と同じ業界に属し暗黙知を共有している企業ばかりだった。その企業間で誤解が生じる恐れは比較的少ない。しかし、今回、そのA社が新規顧客として想定しているのは業界のことを何も知らない人たちだ。業界のことを何も知らない人たちというのは、サービスや商品について、過度の期待を持つこともあれば、過度の警戒心を抱くこともある。過度の期待をもたれてしまうと想定外の不満の原因になるし、過度の警戒心をもたれてしまうと偶然起こったトラブルや顧客側のミスまで企業側の責任にされてしまう恐れがある。どうすれば、A社の事業を正確に伝えることができるか、というのは難しい問題だ。

次に、内部のコミュニケーションの問題。事業計画策定の段階では、因果関係や5W1Hを明確にした表現が必要になるが、これにより企業の弱みがあぶりだされてくるので、参加者が気分のよくない思いをする恐れがある。どうすれば、あまり空気を悪くしないで明快な事業計画をつくることができるか、というのも難しい。

さらに・・・、とか書いていたら胃が痛くなってきたので、ものまね見た。中川家が勝った。笑いの要素ってのは大切だと思う。以前、仕事中に90分に一度ギャグを言う、というのをやったことがある。別にすべろうがなんだろうがかまわない。感情労働の現場では、笑いというのは結構効く。その場にいる人達の気持ちに余裕ができる。先手をうって笑いを提供すると、ネガティブな空気が消える。ネガティブな空気が消えると仕事がやりやすくなる

コンサルタント感情労働だ。しかも現場にはいろいろな思惑があり、プラスの感情を持っている人達ばかりではなく、不安とか恐怖とか妬みとか、マイナスの気持ちを抱えている人達もいる。皆がハッピーな職場なんてのは珍しい。コンサルタントは現場の利害関係に直接関わってしまうだけに、押しつぶされそうな気分になることがある。だからこそ、なんとか楽しい要素や笑いの要素を取り入れてみたい。気持ちに余裕ができれば、全ての人にメリットがある方法が見つかるかもしれない

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将来的には、各分野の専門家のかたがたと協力して企業をご支援していきたいです。そのうちに、ちゃんとした自己紹介を準備するつもりですが、とりあえずの自己紹介はこちらです。→自己紹介 意見交換についての考え 

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