二次筆記と、BSC

★今回のエントリーは、私がまだ勉強中の内容が書かれています。また、「表現」と「誤解」の視点から書いているため、内容が偏っている恐れがあります。(2009/03/04 脱字修正)★

私はまだ、BSCの勉強をはじめたばかりだけど、少なくとも二次筆記のときの枠組みとしては便利だったので、ネタとして書いてみる。

BSCは、業績評価のツールだが、組織全体で経営方針を共有するツールとしてもとらえることができる。財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、成長と学習の視点から、方針を決める。それを数値目標に落とし込み評価指標とし、さらに「どうすべきか」というアクションプランをたてる。そうすることで、目標に具体性をもたせ、組織全体での共有が容易になる。従業員は、自分の業務が企業全体の目標とリンクしていることが意識できるし、経営者は管理が行いやすくなる。

企業の目標は、まず、財務の数値として現れることが多い。具体的には、売上高○億円達成、営業利益率を○%アップ、などだ。

売上を上げるためには顧客の視点が不可欠になってくる。そこででてくるのが、顧客単価向上、来店頻度向上、などの目標だ。それを顧客単価10%アップ、などの数値であらわし、それに向けた具体的な行動を決める。

営業利益率を上げるためには、原価や販管費の削減が必要だ。ここででてくるのが、業務プロセスの視点だ。リードタイム短縮や、エラー数減少などが指標となる。さらに、業務プロセスの改善をするには、成長と学習の視点が大切になる。社員の定着率や改革提案件数等が指標となる。(んじゃないだろうか。。。)

この4つ(財務・顧客・プロセス・成長と学習)は、それぞれ関係しているので、実際はもっと複雑だけど、乱暴に言って、こんな感じだ。

一般的に、会社の規模が大きくなるにつれ、経営者が会社全体に、自分の経営方針を正確に伝えることは困難になる。経営方針を、BSCというツールを使って「表現」することで、各部署での「誤解」を防げる。従業員一人一人が、自分の立場で会社に貢献するには、具体的にどうすればよいのかが分かりやすくなるのだ。経営者にとってみると、組織全体をバランスよく見渡すことができる。「経営」「誤解」「表現」といったものと、向き合っていきたい私にとって、また、視野狭窄に陥りやすい私にとって、BSCは、ぴったりのツールだ。

事例を解くときの枠組みにもぴったりだった。

与件をBSCの視点に基づき分解し、回答「かいとう」(2009/03/04修正。「回答」と書きたくなる理由はまたあとでエントリーします)に落とし込む練習をすることにした。ことに、最終的に目指すべき財務の目標を達成するためには、4つ(正確にはテスト対応用に「外部環境と戦略」もいれてしまったので5つ)の視点から、具体的にどうすればよいのかを答案に記述することを目標に、勉強した。

実務補習の最中に思った。このアプローチは、もしかしたら正解だったかもしれない。経営者の最大の関心事は、利益率アップのことが多い。これに対し、組織、マーケ、プロセスの観点からどう具体的に方策を提案できるか、というのが鍵だ。そして最終的には、その方策の実行により財務の値がどう変化するかで示す。それにより、提案の説得力が増す。(と、これは、実務補習で○○さんから学んだことです。大事なことなので色をつけました。)

私はまだ、BSCの上っ面を眺めているだけにすぎないけれど、方向性のおおはずしを避けるのに使うくらいだったらできそうだ。

                • -

企業における、誤解、エラー、表現の問題を扱っていきたいです。また、私の手に負えない案件を引き受けてくださるかたを探すため、勉強中です。自己紹介はこちらです。どうぞよろしくお願いします。