理論と実践

診断士というのは経営の理論と実践とを結びつける仕事だと思う。

先日、horiさんのエントリー(『中小企業診断士horiの実践ものづくり経営』中小企業の実態について 1月2日)でも、理論と実践とのずれの問題が取り上げられていた。自ら最前線にたっていらっしゃるhoriさんらしいエントリーで、私は、感銘をうけ、コメント欄に「理論と実践はかけはなれている」と書いてしまったが、言葉が足りなかったと反省している。私が言いたかったのは、「現場では複数の理論を組み合わせる必要がでてくる上、中小企業の場合は大企業にはない要素が加わり、より複雑になるように思う」ということだ。

理論は便利な枠組みだけれど、ひとつの理論だけでスッキリと片付く話というのは、現場にはなかなかない。現場では、かならずと言ってよいほど、いくつかの理論や枠組みを組み合わせる必要性が生じる。そして、中小企業の場合、大企業にはないような要素が入ってきて、より複雑になる傾向があるように思われるのだ。経営者の家族のプライベートな要素がはいってみたり、表向きの仕事と実際の仕事とは異なったり、といろいろだ。これらのことをすべて考慮しないと、判断が難しい。

私の夢は、何人かでチームを組んで、中小企業経営における問題をとりまとめて、それを経営の現場に還元することだ。具体的に言えば、共同研究の形で論文にまとめて現場の人たちの土台踏み台(2009/01/15修正 なんか、「土台」だとおおげさだから)にしたいのだ。その前段階として、このブログを位置づけている・・・なんて、書きながら、これをアップロードするかどうするか、まだ迷っていたりする。こんなこと書いていいのか?でも、くじも買わなきゃ当たらないのだ、と、思ってとりあえず言ってみる。

もちろん、診断士の仕事は、心の要素が強く、調査や研究が主体になって現場がおろそかになるのはまずいんだけど、現場を守るっていう前提で、いつか論文が書きたい。


あ〜、でも、その前に、実務補習だあ。頭からどんどん知識が抜けているので補充しなければ。

                  • -

言葉や表現がからむ問題だったらアイツにやらせろ、と言っていただけるようになるため修行中です。自己紹介はこちらです。よろしくお願いします。